社会人大学・専門職大学院情報

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 医学の生物学的アプローチはますます細分化し、先端化しつつあり、その進歩を担うことが大学の医学部で行われる教育、研究、医療の大きな使命である。しかし、医学の社会的応用としての医療は、生物学的アプローチの延長線上でのみ成立するものではないことは明らかである。健康と疾病に対する国民の多様化する価値観、急速に進む高齢化社会、増大する医療費、国際化するなかでの新興・再興感染症などは、細分化し先端化する生物学的アプローチとは異なる視点によってのみ解決が可能となる問題である。特に限られた医療資源をどのように用いれば、最も多くの人々が医療の恩恵を被ることができるのかを追究することが、先進諸国、開発途上国を問わず、避けて通れない重要なテーマとなっている。
  これらの問題に対処するには、「社会における人間」という視点から医療を捉え直すことが、21世紀の大きな課題と考えられる。このため、数理科学、社会科学、人文科学を包括し、「社会における人間」の健康を保持し、増進し、医療と保健、福祉の有効性、効率性、倫理性などについて教育研究を行うことを目的とする本専攻を設置する。本専攻では医療・保健に関わる幅広い問題について問題解決能力、実践・実務能力を大学院生に付与することを重視した教育体制を敷き、専門職大学院として社会健康医学分野の高度な専門性を有する職業人を養成する。

教育・カリキュラムの特色
  社会健康医学系専攻の使命は、医学・医療と社会・環境とのインターフェースを機軸として以下の活動とその相互作用を通して、人々の健康と福祉を向上させることである。
・教育 Teaching
  社会健康医学に関わる実務、政策、研究、教育において専門的かつ指導的役割を身につける幅広い教育を行う。
・研究 Research
  人々の健康に関わる、経済、環境、行動、社会的要因についての知識と理解を深め、新しい知識と技術を生み出す。
・成果の還元 Translating Research into Practice and Policy
  その成果を健康・医療に関わる現実社会の実践方策と政策に還元する。
・専門的貢献 Professional Practice
  専門の知識と技術を持って、個人・組織・地域・国・世界レベルで貢献する。


<教育分野>

●本コース:4基幹講座・1協力講座(計15分野)からなる。












健康解析学講座:生活習慣と病気との関係を調べたり、病院で行われている治療の効果を評価するための方法論である疫学と統計学を学ぶ。(医療統計学・医療疫学・薬剤疫学・ゲノム情報疫学)
健康管理学講座:先端的医療における倫理の問題や健康情報の発信、また、医療の質と経済の折り合い方という、医療と社会の接し方を政策的な面を含めて学ぶ。(医療経済学・医療倫理学・健康情報学・医学コミュニケーション学)
健康要因学講座:たばこを吸っている人にどうやってやめさせるか、マグロの中の有機水銀はこどもの成長と発達にどのような影響を及ぼすかといった、行動変容や環境影響について学ぶ。(環境衛生学・健康増進行動学・予防医療学)
国際保健学講座:グローバリゼーションが進む中、エイズの問題など国境を越えて捉えるべき問題について、健康政策的観点から日本および諸外国の国際保健医療協力について学習・研究する。(社会疫学・健康政策国際保健学)
社会生態学講座:協力講座(環境生態学・人間生態学)
●臨床研究者養成コース(特別コース):医師・歯科医師を対象とした1年制のコース。ヒトや集団を対象とした臨床研究を推進する研究者を養成する。
●知的財産経営学コース(特別コース):医学領域のベンチャーには、先端科学技術を知的財産として集約し活用することが必要。生命科学分野の基礎研究から先端医学領域の科学技術を産業化につなぐ役割を担う人材を養成する。
●遺伝カウンセラー・コーディネータユニット(特別コース):こちらのページを参照
 
入試日程
出願期間 2008年7月下旬(予定)
入学者選抜試験 2008年9月2日(火)(予定)
合格発表 2008年10月中旬(予定)
※上記日程で、一般選抜及び社会人特別選抜を実施。詳細は学生募集要項(2008年6月頃掲載予定)でご確認ください。

社会健康医学修士(専門職)
24名程度(予定)
44名(専任38名、兼任6名)
京都大学医学部構内
平日昼間開講
現在535,800円(年額)
日本学生支援機構奨学金ほか

京都大学大学院医学研究科大学院掛
〒606-8501
京都市左京区吉田近衛町
電話:075-753-4306
 
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