幅広い人間学の伝統を踏まえた新しい実践学の追及
2005年度に新たに開設された文学研究科臨床人間学専攻は、臨床心理学の視点と臨床社会学の視点を併せ持った実践学を発展させたものです。ここでは、「社会・歴史・政治の文脈を見失わない臨床心理学専修」と「心・身体・倫理への視座を手放さない臨床社会学専修」の2つの専修が補い合い、未踏の学問領域を拓いていきます。
臨床心理学と臨床社会学の視点による連携と交差を図る
『心の世紀』と呼ばれる21世紀。もはや人間の存在は心理的探究、社会的分析だけの側面からでは有効にアプローチできなくなっています。もっと総合的に把握する視点が大切です。新専攻では本学が培ってきた幅広い人間学の伝統を踏まえながら、臨床心理学と臨床社会学の視点による連携と交差を考えていきます。
「臨床」を狭い意味での「ベットサイド」と捉えるのではなく、苦しみを抱えながら生きる人と、それらの苦しみを生み出す様々な社会的装置に関する問題にも関与しながら、人間の再生・回復を幇助する人材の育成を図ります。
臨床心理士の業務は、『臨床心理査定』『臨床心理面接』に加え、最近では『臨床心理的地域援助』が注目を集めています。最先端のケースを解決するためには、より地域との連携を強めていかなければなりません。そのためには、コミュニティ心理学的なアプローチを学ぶ必要があります。臨床心理系の大学院は数多くありますが、社会学と一緒に学べるのは本学だけです。 |