患者さんの負担になる心臓カテーテル検査
胸の痛みなどの症状が出ると、心臓の冠動脈が狭くなる「狭心症」が疑われます。従来なら、カテーテルと呼ばれる細い管を手首や太ももの付け根の動脈から挿入し、心臓まで送りこむ心臓カテーテル検査を受けなくてはいけませんでした。
これは患者さんにとって少なからず負担となる検査です。入院を必要としますし、何より肉体的な負担を伴います。
心臓カテーテル検査を必要としている患者さんに検査のリスクについてお話しすると、「こわいからやりたくない」と拒否されてしまうケースが少なからずありました。
64列マルチスライスCT検査のメリット
当院が64列マルチスライスCTを導入して一年以上経ちますが、医師はもちろん、患者さんにも好評です。
瞬時にさまざまな角度から64枚もの画像を撮影できる点で魅力的な装置といえます。また血管の内側だけを見るカテーテル検査とは違って、外側も撮影できるので血管壁の厚さを測ることもできます。常に動いている心臓でも、きれいな画像で一瞬にして撮れるので、疾患を見逃す可能性が少なくなります。
数秒ほど息を止めてすぐ検査終了となるので、患者さんからは「こんなに楽だなんて」「すぐ終わって拍子抜けした」などというお声を多くいただいております。被曝量も最小限で済みますし、心臓カテーテル検査に抵抗のある患者さんに適応できることもメリットです。
現在は月平均50~60件の検査を実施しており、今後さらに増えることが予想されます。患者さんには気軽な気持ちで検査を受けていただき、万が一何か疾患が見つかっても、早期に治療を開始することができます。結果的に患者さんの体と治療費用両面の負担も軽くすむことになります。
精度の高い機器とともにスタッフの質の向上も
院長として重要視していきたいのは、私も含めた当院医療スタッフの質の高さの維持です。64列マルチスライスCTをはじめ、いくら精度の高い機器を導入したとしても、それを操作するのは人間です。どんどん進化を遂げる医療機器とともに、医療に従事する人間も日々学んで進化していかなければ、どんなに優れた機器も意味のないものになってしまいます。
今後も「大都市ではなく、地方から医療の質を高めていく」といったフロンティア精神の元、優秀な人材を育て、地域医療に貢献していければ幸いです。
みやぎ北部循環器科 院長
秋田大学医学部卒業。
古川市立病院循環器科医師として冠動脈インターベン
ション手術実績が東北第2位に。
平成17年9月みやぎ北部循環器科を開院し
24時間の救急体制をとっている。






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