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お役立ちコラム

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「住宅の質」に着目した住まい選びのポイントを環境・構造・設計・設備・内装仕上と住宅が完成するまでの流れに沿ってご紹介します。

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第1回一戸建てに住みたい!!

冒頭から私事で恐縮ながら、年末に賃貸アパートから、賃貸のテラスハウスに引っ越しをした私。

今まで、「マイホームを購入するならマンションかな…」なんて漠然と考えていましたが、一戸建て感覚のテラスハウスに引っ越してから、お庭で花壇を作ったり、家庭菜園を行ったりすることが結構楽しくて、ハマってみたり、パブリックスペースとプライベートスペースが階段で、1階2階としっかり分かれていることも家で仕事をする機会が多い私にとっては、快適に感じています。こんなふうに一戸建ての疑似体験をするうちに、もともと鳥取県の実家にいた頃は、一戸建てで生活をしていたことも手伝って、私のライフスタイルに一戸建てって意外と合っているのかもしれない…と考えるようになりました。

ただ、一戸建てに住みたい!!と憧れつつも、諸々先立つものを考えると、特に大都市圏においては、「ウチでは一戸建ては夢のまた夢」と考えてしまう方が多いのもよくあるお話。しかし不動産ポータルサイトHOME’Sの行った調査(持ち家一戸建て住宅購入者の実態調査)によると、関東地方(1都6県)、関西地方(2府4県)在住で、過去3年以内に一戸建て住宅を購入した方の平均年齢は36.9歳となっており、年代別の分布では一戸建て住宅取得時期は30代に集中しています。思っている以上に若い方が購入されていると思いませんか?

購入地域に関しても、全体の4割近くが「それまでの住まいから徒歩や自転車で行ける圏内」の場所で一戸建て住宅を購入しており、漠然と一戸建てを購入する場合は「都心から遠く離れた郊外になる」とイメージをもつ方も少なくないと思いますが、どうやらイメージと実際の状況にはギャップがみられるようです。そのギャップからか、最終的に一戸建てを購入するにいたった方も、最初から一戸建てに絞って物件探しをされていたわけではなく、新築分譲マンションの購入も視野に入れながら検討を進めていった方が全体の4分の1以上いたとの結果も同調査で出ています。その検討結果として、最終的にマンションではなく一戸建て住宅に住みたいと思った決め手は何だったのでしょうか。

同調査によると、マンションではなく一戸建て住宅を購入しようと思った決め手には「隣室や上下階との関係に気を使わないですむから」、「駐車スペースを確保でき、駐車場代もかからないから」、「土地があることで資産の有利性があるから」、「補修・建て替えが自由にできるから」、「プライバシーを守りやすいから」というポイントを挙げる方が多かったようです。このポイントを見てみると、よく一戸建てのメリットとされるポイントが上位を占めていることに気づきます。

しかし、一戸建てと一口にいっても、多種多様ですので、新築一戸建てもあれば中古一戸建てもありますし、新築の一戸建てには注文・建売・建築条件付の3種類があります。また、そもそもエリア、地積、地型、道路付け等々によって一戸建ての条件は変わってきます。さらにディベロッパー、メーカー、ビルダー各社によって、プロジェクト規模や工法などにも違いがありますので、代表的な一戸建てのメリットデメリットが当てはまらないケースもあります。希望条件によって使用設備や価格帯だけでなく、物件を探す方法自体も異なってきますし、チェックしておきたいポイントも異なってくることを頭の片隅に置いておかれるとよいでしょう。

そのため、多種多様な一戸建てのカタチの中から、自分たちだけのカタチを見つけるためにはやみくもな物件探しをしても疲れてしまいますから、まず、希望・条件の整理をひとつひとつじっくりと行っておくことが大切です。じっくりと希望・条件の整理を行っておくことで、実際に物件を探す際に担当営業マンに、自分たちの希望・条件をスムーズに伝えることができます。

ところで、私がマイホーム探しのお手伝いをさせていただくとき、ご相談者には3つの「P」を考えておかなければならないとお話をしています。

3つの「P」とは、「Price(価格)」、「Place(立地)」、「Plan(間取り・プラン)」を指しています。つまり、住宅探しの肝になるポイントについて考えてみようということです。この3つのポイントの中で、一番先に、考えてしまいがちなのが「Price(価格)」についてです。

確かに、一番大切なところではあるのですが、マイホームについてあまり情報収集のできていない時点から価格を考えてしまうと、いたずらに選択肢を狭めてしまうことにもなりかねませんので、あまりおススメしません。まず、下記のテーマで家族で話し合い、希望・条件のイメージ作り、優先度を考えてみることから始めてみましょう。

<立地>
「子どもを転校させたくないから、現在の住まいの場所の近くがいい」、「現在の住まいの場所の近くがいいが、一駅隣でも大きく生活圏は変わらないのでかまわない」、「現在より、勤務先までのアクセスが便利な場所がいい」、「バス便の利便性によってはバス便エリアでもOK」等々、人それぞれのOKラインが存在します。その選択によって、同じ広さや使用設備の物件でも価格帯が異なってくる場合もありますし、エリアによっては物件を探すことに困難を極めることもあります。まずは絞りすぎずに、大まかなエリアイメージについて考えをまとめておきましょう。

<間取り・プラン>
週末になると、新聞に多くの住宅チラシが折り込まれますし、駅などで配布・設置されている不動産情報誌(フリーペーパー等)にも様々な間取り・プランが掲載されています。いきなり、間取り知識ゼロの状態から希望の間取りをカタチにしてみるのは難しいことなので、チラシや不動産情報誌に載っている間取りをたたき台に、「こんな暮らしができそうだ」、「こんな暮らしをしたい」というイメージをふくらませていくうちに、間取り・プランについての大まかな希望・条件を整理することができるでしょう。もし、平面図でのイメージが難しい場合には、平面図から立体パースを作成できるフリーソフトもありますので、利用してみるとよいでしょう。

笑顔で過ごすためのマイホーム探しなのに、しかめっ面で綿密に固く考えるのももったいないもの。

上記のように、ラフに「どんな生活がしてみたいのか」を考えてみることから始めてみると、楽しいマイホーム探しのスタートを切ることができると思いますよ!

いとう みきいとう みき
1977年生まれ。鳥取県米子市出身。
外資系生命保険会社を経て、マンションディベロッパー、不動産仲介業の営業を経験。
現在は株式会社優益FPオフィスにて、定期刊行誌などへの執筆業務のほか、 セミナー講師、個人向けFP相談を務めるなど多方面で活躍中!