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お役立ちコラム

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「住宅の質」に着目した住まい選びのポイントを環境・構造・設計・設備・内装仕上と住宅が完成するまでの流れに沿ってご紹介します。

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第8回一戸建ての仕様設備〜屋根〜

前回までに、一戸建ての構造や基礎、および地盤について考えてきましたが、今回から数回にわたり、一戸建ての設備・仕様等について見ていきたいと思います。

今回とりあげるのは、屋根。あえて屋根??と思われる方も多いのではないでしょうか?屋根とはご存じのとおり、一戸建ての上方で建物を覆い、風雨や日射などを遮る大切な役割を果たす部分。建物において重要な部分でありながら、あって当たり前の部分であるため見落としがちなポイントです。

屋根と一口にいっても、様々な屋根の形があることをご存知でしょうか?屋根の形によって、住宅全体の印象はガラッと変わりますので、まず、代表的な屋根の形について知っておきましょう。

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切妻屋根
住宅の屋根で、最もポピュラーな形といえます。屋根の最頂部の棟(むね)から二つの傾斜面が合わさって三角形をつくる屋根の形です。シンプルな形であるため、他の屋根の形に比較して、コストも低く、かつ雨漏りのおそれも低いといえます。

また、妻側(棟に対して直角に接する側面)の壁に開口部をとったり、小屋根裏を作ったりすることも切妻屋根であれば実現可能でしょう。

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寄棟屋根
四方向に傾斜がある屋根の形のことを寄棟屋根といいます。屋根の四面を寄せ集め、二つの三角形と二つの台形の屋根から構成されます。切妻屋根よりもやや重厚感があるといえるでしょう。

切妻屋根のように妻側(棟に対して直角に接する側面)の壁がないため、小屋裏換気口を設けにくいため、換気に注意が必要です。四方の軒に雨水が流れる屋根の形なので、外壁を保護する効果は高くなります。なお、四つの屋根を全て三角形にした寄棟屋根のことを、特に方形屋根といいます。

片流れ屋根
一方向だけに傾斜面のある最も単純な形の屋根の形です。屋根面積が大きくなるため、風圧の影響を受けやすいですし、建物の高さも高くなります。屋根の傾斜面がない方の外壁保護の効果は低くなります。

陸屋根
屋根の部分が平らになっている屋根の形を陸屋根(ろくやね)といいます。防水施工に注意を要しますが、丁寧に工事が行われた建物であれば、雨漏りのおそれは低いでしょう。

このほかにも屋根のカタチは様々あります。屋根の形によって、物件検討の際の注意点も異なってきますし、間取りに制限が加わることもあります。寒冷地なのか多雨地なのか等、地域ごとの気候等によっても、どの屋根の形が望ましいのかは変わってきますし、法令等の制限等でそもそも希望する屋根の形は実現しえない場合もあります。

そのため、デザイン等にこだわる等「絶対この屋根形状がいい!」と考えるだけでなく、なぜその屋根形状がよいのか整理しておくとよいでしょう。また屋根単体のデザイン等だけではなく、隣地との兼ね合い(雨仕舞い等)についても考えておくことが大切です。

次に、代表的な屋根材についてお話をしていきます。屋根材とは、一般には屋根の仕上げ材のことをいい、大きく「瓦」、「スレート」、「金属」の3種類に分かれます。屋根の形に加え、屋根材には何が使われているのかを見ておくことは、長期的な視点、つまりメンテナンスやリフォームのコスト等において大切なことです。

スレート葺き
スレート葺きには、天然スレートと人工スレート(化粧スレート)があります。天然スレートとは、天然鉱物である粘板岩のことを指しますが、現在「スレート」といえば、人工スレート(化粧スレート)を指すことが一般的です。化粧スレートとは、セメントを基材に繊維を混入して強化し、板状にした後、乾燥・化粧加工したものをいい、一般的に新築住宅でよく利用されている屋根材です。人工スレート(化粧スレート)は軽量な上、色も豊富でコストも低い屋根材です。ただし、他の屋根材に比較して劣化が早いため、こまめなメンテナンスを要します。

金属葺き
金属葺きには、鋼板、ステンレス板、アルミニウム板、銅板などがあります。金属板は、スレートよりも軽量で、かつ加工しやすいというメリットがありますが、適切な防水施工が行われていない場合は、錆びやすくなります。また、熱伝導性が高いという金属特有の特徴があるため、対策が施されているかチェックが必要です。施工の状況、金属の種類によってはメンテナンスの周期が短くなりますが比較的メンテナンスしやすい屋根材であるといえます。新築住宅でよく利用されているのは、アルミニウムを主材料としているガルバリウム鋼板です。耐久性も従来の金属屋根と比較して、高くなってきています。

瓦葺き
昔から日本でよく使われてきた瓦は、粘土瓦とセメント瓦に分けられ、どちらも焼きものの屋根材です。瓦は耐久性に優れており、メンテナンスもあまり必要としません。ただし、瓦の自重が他の屋根材に比べて重いため、建物自体の構造をより頑強にしておく必要があります。

代表的な屋根材を挙げてみましたが、屋根材と一口にいっても様々な屋根材があることを分かっていただけたでしょうか? いずれの屋根材についても、適宜点検を行い、メンテナンスを施していくことは重要なことです。そのためにも、検討している一戸建ての屋根材には何が使われているのか、その屋根材のメリット・デメリットは何か、どれくらいの周期でメンテナンスを要するのか、等々知っておくとマイホーム購入後のメンテナンス費用としてどれくらいを見積もっておけばよいのかの目安が立ちやすくなります。メンテナンス周期等については、住宅金融支援機構の「マイホーム維持管理ガイドライン」を参考にされるとよいでしょう。

次回は、外壁について考えてみたいと思います。

いとう みきいとう みき
1977年生まれ。鳥取県米子市出身。
外資系生命保険会社を経て、マンションディベロッパー、不動産仲介業の営業を経験。
現在は株式会社優益FPオフィスにて、定期刊行誌などへの執筆業務のほか、 セミナー講師、個人向けFP相談を務めるなど多方面で活躍中!

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