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コラム「今さら聞けないケータイの話」

なぜ、こんなにたくさんの機能があるの?

2007年02月08日

法林 岳之

 私たちの生活にとって、ケータイは欠かすことができない道具です。そんな身近なケータイでありながら、何となく使っているだけで、今ひとつわからないことがある。でも、人には聞けないし……。そんな声に応えるためにスタートしたこのコラムもおかげさまで、連載100回を迎えることができました。これも読者のみなさんにご愛読いただいたおかげです。この場をお借りして、厚くお礼を申し上げます。

 さて、100回の連載を振り返ってみると、こんなにもケータイにいろいろな機能やサービスがあったのかと、驚いてしまうかもしれません。ケータイは各携帯電話事業者が提供する電話サービスであるため、基本的に通話や通信が発生しなければ、各携帯電話事業者は直接、売り上げになりませんが、それでもケータイには通話や通信が発生しない機能も数多く搭載されています。なぜ、ケータイにはこんなにたくさんの機能が搭載されているのでしょうか。

 現在、ケータイは国内で約9500万程度の契約があり、PHSを合わせると、約1億件程度の契約があるわけです。国内の人口から単純計算すれば、約4人に3人の人がケータイを持っていることになります。これだけの人たちが使っていれば、当然、ケータイに対して求めるものも幅広くなります。通話やメール、コンテンツ閲覧といった基本的な機能以外に、ユーザーがどんなものを欲するか、必要とするか、その機能があるから選んでくれるかは、まさに千差万別なのです。

 また、決まった場所で使う機器などと違い、ケータイは持ち歩いて、いろいろな場所で使うことになります。以前、PDAなどのモバイル機器を開発する人にインタビューしたとき、「モバイルの利用スタイルは、ユーザーの年齢や性別、好みなどの要素に加え、場所や目的などが何百、何千と考えられるので、1台だけの機器でそれらのニーズをすべてカバーすることは難しい」という話を聞いたことがあります。まさに、ケータイもそれと同じ状況にあります。

 国内で一年に発売される新機種は、100機種以上と言われていますが、各開発メーカーは一人でも多くのユーザーのニーズをカバーするために、いろいろな機能を搭載しているわけです。もちろん、「他社も搭載したから、自社も負けじと……」という思いもあるでしょうが、ただ闇雲に機能を増やしているわけでもないのです。機能を増やせば、コスト高になることもあるため、そのバランスも考えなければなりません。

 また、ケータイの機能の話では、「こんなにたくさんの機能は使いこなせないよ」といった声をよく耳にします。確かに、ひとつの機種に搭載されているすべての機能を覚え、それらを完ぺきに使いこなすのは難しいでしょう。しかし、ここで紹介した経緯からもわかるように、ケータイはひとつの機種で、より多くのユーザーのニーズをカバーするために、数多くの機能が搭載されています。ですから、私たちは自分が必要とする機能を知り、それを便利に使いこなせばいいわけです。「自分のケータイって、こんなことはできないのかな?」と思ったら、そのときに取扱説明書を参照したり、友だちに聞いたりすれば、いいのです。もちろん、このコラムのバックナンバーも見ていただければ、参考になる話が載っているかもしれませんし、これからのケータイのいろいろな機能やサービス、今さら聞けない話をご紹介していくつもりです。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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