現在位置:asahi.com>デジタル>今さら聞けないケータイの話> 記事 USIMカードって何?2007年03月01日 法林 岳之 このコラムで取り上げている話題をはじめ、最近のケータイには「USIMカード」「SIMカード」という言葉が頻繁に登場します。これらはいったいどういうものなのでしょうか。今回は最近のケータイに欠かせないUSIMカードについて、説明しましょう。
ケータイを利用するには、各携帯電話事業者への申し込みと契約が必要になります。おそらく、読者のみなさんもいずれかの携帯電話事業者と契約し、ケータイを利用していることでしょう。では、その契約に関する情報は、どこに保存されているのでしょうか。顧客情報という意味では各携帯電話事業者の顧客データベースに保存されているでしょうが、実際に私たちが利用している端末にも電話番号などの情報が記録されています。 従来はこうした電話番号などの情報は、自分が持つ端末本体に書き込まれていました。しかし、最近では切手サイズほどの小さなICカードに電話番号や契約者の情報を記録し、そのICカードを端末本体に装着して、利用しています。このICカードが「USIMカード」と呼ばれるものなのです。「UIMカード」「SIMカード」と呼ばれることもあります。USIMカードは、NTTドコモのFOMAで「FOMAカード」、auのWINで「auICカード」(一部非対応)、ソフトバンクのソフトバンク3Gで「USIMカード」として、それぞれ採用されています。USIMとは「Universal Subscriber Identity Module」の略で、「汎用加入者識別モジュール」という意味を持ちます。何やら専門的で難しそうですが、要するに「ケータイのサービスに加入(契約)している人を識別するための情報を記録したモジュール」というわけです。 USIMカードには、携帯電話番号などの情報が記録されているため、USIMカードに対応したケータイを買い換えるときは、基本的にUSIMカードを差し替えるだけで、機種変更が完了してしまいます。あとは必要に応じて、電話帳やメールなどのデータを別途、移すだけで済むわけです。ただし、頻繁に抜き差しをするものではないので、通常は電池パックを取りはずした内側などに装着するようになっています。 このUSIMカードというしくみは、元々、ヨーロッパをはじめ、世界で広く利用されているGSMという方式のケータイで「SIMカード」が採用されていて、これが3Gケータイに取り入れられ、国内の3Gケータイでも採用されたという経緯があります。そのため、日本のケータイのUSIMカードを海外のGSM方式などのケータイに挿せば、ほとんどの場合はそのまま海外でも利用できてしまいます。国内の空港などでは、国内で利用中の携帯電話番号のまま、海外でも利用できるケータイを貸し出していることがありますが、これは差し替え可能なUSIMカードのしくみを利用しているわけです。ただし、どんなケータイにUSIMカードを挿しても利用できるわけではなく、端末に特定の事業者のUSIMカードしか動作しない制限が掛けられているときは、利用できません。 USIMカードは小さなカードですが、ケータイを契約する私たちにとって、とても重要な情報が記録されている大切なカードです。海外旅行などで、日本のケータイを海外に持ち出すことがあるかもしれませんが、渡航先で日本のケータイとUSIMカードをなくし、海外でUSIMカードを勝手に使われてしまうなど、思わぬ被害例も報告されています。紛失時の不正利用を防ぐには、PINコードと呼ばれるUSIMカードの暗証番号を設定し、第三者に利用できなくする方法が有効です。USIMカードには重要な情報が記録されているということを認識し、大切に扱うようにしましょう。 プロフィール
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