現在位置:asahi.com>デジタル>今さら聞けないケータイの話> 記事 ユニバーサルサービス料ってなに?2007年04月26日 法林 岳之 世の中にはケータイ以外にも『電話』と名の付くサービスは、数多くありますが、公衆電話、緊急通報などは、一般的に公共性の高い電話サービスと言われています。今回はこれらのサービスを支える「ユニバーサルサービス制度」について、説明しましょう。
みなさんは月々のケータイの請求書に目を通しているでしょうが、今年から新しい料金が請求されているのをご存知でしょうか? 明細では「ユニバーサルサービス料」という名目で「7円」が請求され、家族などで一括請求を利用していれば、契約している回線数分の料金が一括で請求されているはずです。この「ユニバーサルサービス料」とは、どういうものなのでしょうか。 ユニバーサルサービスとは、電気通信事業法で「あまねく日本全国で提供が確保されるべきサービス」と規定されているものです。もう少し具体的に書くと、自宅やオフィスなどで利用している「加入電話」、街中などに設置されている「公衆電話」、そして110番や119番などの「緊急通報」については、社会生活をするうえで必須のものなので、日本全国どこでも同じようにサービスが提供されるべきと定められているわけです。 こうしたサービスは電電公社が電話サービスを広く提供していた時代から全国均一で提供され、分割民営化後はNTT東日本とNTT西日本がユニバーサルサービスの費用を負担していました。しかし、NTTの分割民営化や新規事業者の参入、ケータイの普及、IP電話などの新しい電話サービスの登場により、電話業界も大きく様変わりしました。事業者間の競争が激しくなり、通話料金も大幅に安くなりました。その結果、NTT東日本とNTT西日本だけではユニバーサルサービスを維持することが難しくなってしまいました。たとえば、離島や山間地などは市街地よりも電話サービスを提供するのにコストが高くつきますし、公衆電話サービスも赤字が続いていますが、社会生活上、最低限必要な通信手段を確保する意味で、提供を継続する必要があります。 そこで、両社だけでなく、携帯電話やPHS、IP電話など、電話サービスを提供する主要な通信事業者で費用を負担しながら、ユニバーサルサービスを支えていくことになりました。その一環として、私たちが負担しているのがユニバーサルサービス料というわけです。ユニバーサルサービス料は1つの電話番号につき、月々7円の費用を負担することになります。これはケータイだけでなく、自宅やオフィスの固定電話、IP電話などでも同じように費用が発生します。こうして集められたユニバーサルサービス料は、ユニバーサルサービス支援機関である電気通信事業者協会を通じて、NTT東日本とNTT西日本に支払われ、サービスの維持に活用されるわけです。 現在、1つの電話番号につき、7円とされているユニバーサルサービス料ですが、ユーザーが費用を負担するだけでなく、通信事業者の企業努力により、費用を減らせることもできるはずだという声があり、ユニバーサルサービス料の見直しも検討されています。 ユニバーサルサービスはケータイを使う人にとって、一見、無関係のように考えてしまいそうですが、ケータイにしても一般の電話にしてもコミュニケーションは相手があって、成立するものです。事業者にはより一層の効率化を望みたいところですが、社会を支える重要なインフラストラクチャである電話サービスを維持するために必要な負担であるということを理解しましょう。 プロフィール
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