現在位置:asahi.com>デジタル>今さら聞けないケータイの話> 記事

コラム「今さら聞けないケータイの話」

FMトランスミッターって何ができるの?

2007年05月03日

法林 岳之

 ケータイには音楽再生やワンセグなどの機能が搭載されていますが、これらの機能は自分で聞くだけでなく、他の機器と連携して楽しむこともできます。今回は音楽再生やワンセグに便利な「FMトランスミッター」について、解説しましょう。

写真ワンセグの音声もFMトランスミッターで飛ばすことができる。
写真FMトランスミッターで出力する周波数は切り替えることが可能。

 現在、販売されているほとんどのケータイには、音楽再生機能が搭載されています。専用のポータブル音楽プレーヤーには及びませんが、誰でも手軽に利用できる機能として、広く利用され始めています。また、昨年からサービスが開始されたワンセグも「次に購入するケータイで欲しい機能」でトップに挙げられるなど、もっとも人気の高い機能として、注目を集めています。

 こうした音楽再生やワンセグは端末に内蔵されたスピーカーで音を鳴らすこともできますが、公共の場では迷惑になってしまうため、イヤホン(ヘッドホン)などを接続し、基本的にはひとりで楽しむことになります。しかし、時には違う形で音楽やワンセグを利用したいシチュエーションもあります。

 たとえば、大型連休や休暇などで、クルマでドライブに出かけたとしましょう。ほとんどのクルマにはカーステレオなどが装備されていて、持ってきた音楽CDを再生したり、ラジオを聴いたりすることができます。そんなとき、ケータイにFMトランスミッター機能が搭載されていれば、普段、ケータイで楽しんでいる音楽やワンセグの『音』をカーステレオで楽しむことができます。FMトランスミッターは音楽や音声をFM波で飛ばすことができる機能で、カーステレオや家庭用のオーディオ機器のFMラジオで聞くことができるのです。ワンセグについては音声だけですが、ケータイ本体の内蔵スピーカーで聞くよりも迫力あるサウンドを楽しむことができます。FMトランスミッターはポータブル音楽プレーヤーをカーステレオなどで楽しむ機能として、多くの周辺機器が販売されていますが、一部のケータイではこれが本体に取り込まれた形で実現されているわけです。

 ケータイに搭載されたFMトランスミッターで飛ばすことができるコンテンツは、機種によって異なりますが、SD−AudioやWindows Media Audioなどの音楽再生機能の音楽データ、ダウンロードした着うたフル、ワンセグの音声、ムービーコンテンツのサウンドなど、ひと通りの『音』を利用することができます。ただし、通話の音声については利用することができません。

 FMトランスミッターを利用するときは、出力する周波数を設定する必要がありますが、各地域のFM放送とかち合わないように、複数の周波数から選択できるようにしています。FM波の届く範囲は微弱電波のため、それほど広くありません。ただし、クルマの中や家の部屋の範囲であれば、比較的、安定した状態で音楽や音声を楽しむことができます。ちなみに、言うまでもありませんが、FMトランスミッターで音楽再生やワンセグを利用するのに通信料は掛かりません。

 ケータイはどこにでも持っていくものですから、音楽再生やワンセグなどの機能は、クルマの中や友だちの家など、いろいろなところで楽しみたいでしょう。搭載機種はまだ多くありませんが、FMトランスミッターはそんなニーズに応えてくれる機能のひとつというわけです。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

このページのトップに戻る