現在位置:asahi.com>デジタル>今さら聞けないケータイの話> 記事 海外でケータイを使うには?2007年07月19日 法林 岳之 私たちは主に日本でケータイを利用していますが、『国際ローミング』というサービスを利用することで、海外でも同じ電話番号のまま、ケータイを使うことができます。海外でケータイを利用する方法については、このコラムで以前にも取り上げたことがありますが、この2年間で状況も変わったので、改めて説明しましょう。
日本で利用しているケータイを海外で使うには、まず、渡航先の通信方式に対応した端末が必要になります。現在、国内ではNTTドコモのFOMAとソフトバンクのソフトバンク3Gで採用されている「W−CDMA(3G)」、NTTドコモのムーバとソフトバンク6−2で採用されている「PDC」、auの「CDMA2000 1X(CDMA 1X)」と「CDMA1X WIN」などの通信方式が使われています。 これらの内、W−CDMA(3G)については、海外でもサービスを提供する国や地域が増えているため、国際ローミングに対応した機種であれば、日本で利用しているケータイをそのまま海外で利用することができます。従来は国際ローミングに対応した機種が限られていましたが、最近では新機種の半数近くがW−CDMA(3G)による国際ローミングに対応しています。 FOMAとソフトバンク3Gでは、W−CDMA(3G)に加え、海外で広く利用されているGSM方式にも対応した端末も販売しています。GSM方式は日本と韓国を除く、ほとんどの国と地域でサービスが提供されているため、事実上、世界でもっとも普及している携帯電話の方式と言われています。地域によって、カバーしているエリアが異なるため、すべての地域で利用できるわけではありませんが、他方式に比べ、利用できる国や地域は格段に多いのが特徴です。このGSMとW−CDMA(3G)の両方式に対応したケータイは、国内と対応地域ではW−CDMA(3G)方式、それ以外の国や地域ではGSM方式に対応した端末として、利用できます。対応機種はそれほど多くありませんが、NTTドコモもソフトバンクも数機種ずつ、ラインアップしています。 一方、auが採用するCDMA 1X方式については、北米や東南アジア、オセアニアの一部でもサービスが提供されており、auではこれらの地域で利用できる「グローバルパスポート」という国際ローミングサービスを提供しています。同サービスの対応機種はここ数年、新機種が登場していませんでしたが、この夏に久しぶりに新機種が発表され、間もなく、販売が開始される予定です。auでは最近の機種で「au ICカード」と呼ばれるUSIMカードを採用していますが、これをGSM方式に対応した海外用ケータイに差し替えて利用する「グローバルエキスパート」というサービスも提供しています。 こうしたUSIMカードを海外で利用できるケータイに差し替えて、国際ローミングを利用するスタイルは、「チップローミング」とも呼ばれており、FOMAやソフトバンク3Gでも同じように利用することができます。たとえば、NTTドコモは海外で利用する人向けに、同社の国際ローミングサービス「WORLD WING」に対応したケータイをレンタルできるサービスを提供していますが、このサービスでは自分が使っているFOMAからUSIMカード(FOMAカード)を抜き、レンタルしたケータイに差し替えて、海外で利用するしくみとなっています。 また、ケータイではありませんが、PHSのウィルコムは台湾とタイに限られますが、国際ローミングを利用することができます。通常の音声通話向け端末のほとんどが国際ローミングに対応しており、渡航前に登録をしておけば、現地で同じPHS番号のまま、利用することができます。 国際ローミングサービスは、日本で利用しているケータイ、もしくは電話番号をそのまま海外でも使うことができる便利なサービスです。渡航先の通信方式や対応機種については、各社の系列店に問い合わせたり、配布されているパンフレットなどで確認できます。ただ、実際には海外で利用するうえで、注意しなければならない点も数多くあります。それらについては、次回、紹介しましょう。 プロフィール
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