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コラム「今さら聞けないケータイの話」

ケータイの形はどれがいいの?〜折りたたみ

2007年10月11日

法林 岳之

 一口にケータイと言ってもいろいろな形があります。間もなく、各社から秋冬商戦へ向けた新しいケータイが順次、発表される予定ですが、今回から数回に分けて、ケータイの形を紹介しながら、メリットやデメリットなどを説明しましょう。

写真2つの板状のボディをヒンジでつないだ構造の折りたたみタイプ。ディスプレイとボタンを大きく設計できる。写真はNTTドコモのN904i(NEC製)。
写真ヒンジに内蔵したバネの力でボディを開けやすくした機種もある。写真はauのW52P(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)

 みなさんはどんな形のケータイをお使いでしょうか。ケータイを販売するショップの店頭やカタログを見てみると、いろいろな形のケータイがあることがわかります。通話やメールなどの基本的な機能については、どんな形のケータイでもほぼ同じように使えますが、実際にはそれぞれに少しずつ使い勝手が違います。また、ケータイは搭載する機能や対応するサービスによって、そのデザインが変わってきたという一面もあり、ボディの形によって、メリットやデメリットがあります。

 現在、もっとも広く採用されているケータイのデザインと言えば、やはり、「折りたたみタイプ」です。薄い板を二枚、重ねたような形状で、その片側を蝶つがい(ヒンジ)でつなぎ、片側にディスプレイ、もう片側にダイヤルボタンを装備するという構造になっています。折りたたみタイプは比較的、古くからありましたが、構造上、どうしても大きく、分厚くなってしまうため、ケータイの用途が通話主体だった時代にはあまり人気がありませんでした。ところが、ケータイの用途として、iモードなどのメールやコンテンツ閲覧が登場したことで、ディスプレイサイズを大きく設計できる折りたたみタイプが注目され、現在ではもっともスタンダードなケータイの形となっています。

 折りたたみタイプは片面にディスプレイ、片面にボタンをレイアウトできるため、ディスプレイもボタンも大きくできるのがメリットです。そのため、ディスプレイは視認性が良く、ボタンも押しやすくなっています。ケータイを閉じてしまえば、ディスプレイのバックライトを消すことができるため、省電力にも有利という特徴もあります。使い方の面ではケータイを閉じてしまえば、カバンやポケットに入れておいてもボタンを勝手に操作してしまう心配が少なくなります。たとえば、メールの入力画面の途中でケータイを閉じ、入力できる状態になったら、ケータイを開いて、入力を再開するといった使い方もできます。通話も着信時にケータイを開いて応答したり、閉じて終了するといった使い方の設定もできます。

 一方、折りたたみタイプはケータイを閉じると、ディスプレイが隠れてしまうため、日時や着信状況を確認できないというデメリットがあります。そこで、現在では背面側にディスプレイを装備し、ケータイを閉じたままでも日時や着信状況、電波状態など、ある程度の情報が確認できる機種が多くなっています。

 また、折りたたみタイプはケータイを開けなければ、操作ができないため、開閉操作が面倒だという声もあります。そこで、ボディの側面に凹みを付けて開けやすくしたり、ヒンジ部分に内蔵したバネの力を利用し、専用ボタンで開けやすくしたケータイも販売されています。

 さらに、折りたたみタイプは板状のボディを二枚、重ねたような構造になるため、本体がやや厚くなる傾向にあります。背面にディスプレイを装備したり、ボタンの押しやすさを確保しようとすると、さらに厚みが増すことになりますが、最近では基板の薄型化や回路の集積化が進み、折りたたんだ状態で、20mmを切る薄さを実現したスリムな折りたたみタイプのケータイも増えています。

 折りたたみタイプは現在のケータイの中で、もっともスタンダードなデザインです。次回以降、ご紹介する他のタイプのような個性の強さはありませんが、機能的なデメリットや使い勝手の面での制限なども少なく、多くの人に受け入れられ、支持される定番的な形と言えるでしょう。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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