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コラム「今さら聞けないケータイの話」

ケータイの買い方が変わるの?

2007年11月15日

法林 岳之

 みなさんは今、お使いのケータイ本体はどれくらいの期間、使っていますか? 次はいつ頃、買い換える予定でしょうか? 今後、ケータイは買い方が少し変わることになります。今回は新しいケータイの買い方について、解説しましょう。

 現在、ケータイは各携帯電話会社の系列店や専門店、家電量販店などで購入できます。価格はお店によって違いますが、新規に契約する場合などは端末の価格が「0円」や「1円」といったことも少なくありません。新しい端末に買い換える機種変更については機種ごとに差がありますが、今まで同じ端末を利用してきた期間に応じて、1〜3万円で程度購入できます。以前にもこのコラムで解説しましたが、こうしたケータイの販売価格は各携帯電話事業者の「販売奨励金」によって、実際の本体価格よりも割り引かれて販売されています。その分、各携帯電話事業者は月々の基本使用料などから販売奨励金に相当する金額を回収するようにしています。

 しかし、国内の携帯電話市場は契約数が1億に近づくなど、徐々に飽和状態になりつつあり、販売奨励金に頼った販売方法に限界が見えてきました。同時に、この販売方法では利用頻度や端末を交換する頻度によって、ユーザーに不公平感が出てくるのではないかという指摘があり、昨年末から総務省のモバイルビジネス研究会などで協議、検討されてきました。

 そして、今年9月にまとめられたモバイルビジネス研究会の最終報告書をもとに、NTTドコモとKDDI(au)は従来の販売方法や料金プランを見直し、この11月から新しい方法での販売を開始することになりました。

 具体的な販売方法は携帯電話事業者ごとに異なりますが、大まかに分けて、2つのコースが選べるようになります。ひとつは2年間、同じ端末を利用することを条件に、端末の販売価格を割り引いて販売し、料金プランは従来と同じコースを選ぶ方法です。NTTドコモは「ベーシックコース」、auは「フルサポートコース」という名称になっています。もうひとつは販売奨励金に相当する割り引きをなくすことで、月々の基本使用料が割安な料金プランを選べるようにする代わり、端末の販売価格が高く設定されるコースで、NTTドコモは「バリューコース」、auは「シンプルコース」という名称にしています。前者の方法が従来とほぼ同じ販売方法であるのに対し、後者の方法は月々の基本使用料が割安になるため、使用頻度が低く、同じ端末を長く使う人にはメリットがあると言われています。また、後者の方法では端末の販売価格が従来よりも2万円程度、高くなるため、購入時の負担が増えますが、NTTドコモでは12回/24回の分割払い(割賦販売)でも購入できるようにしています。ちなみに、ソフトバンクは昨年から「新スーパーボーナス」という販売方法を実施しているため、今回は特に見直しをしない見込みです。同社の新スーパーボーナスでは端末を割賦、もしくは一括払い方式で販売し、利用を継続していると、月々の基本使用料などから割り引くという方法です。

 この新しい販売方法については、auがすでに11月12日から開始しており、NTTドコモは11月26日から導入する予定です。auは販売中の全機種が新しい販売方法で購入するようになっているのに対し、NTTドコモは先日、発表されたFOMA905iシリーズ以降の機種のみを対象にしており、従来の機種は従来の販売方法を選ぶことになります。どちらのコースがおトクなのか、割安なのかは気になるところですが、ユーザーによって、利用スタイルが異なるため、一概にどちらがいいとは言い切れません。自分が月々にいくらくらい利用する見込みで、いつ頃まで同じ端末を使いそうなのかを考えたうえで、判断することになります。正直なところ、購入方法が難しくなってしまった感があり、総務省の方針にはやや不満も残りますが、決まってしまったことはしかたがありません。購入をする前に、各社の系列店などで、一度、相談をしてみることをおすすめします。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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