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コラム「藤本健のオーディオステーション」

いまさら聞けない!?iPodの基本と選び方(3)

2007年12月19日

 iPodは大きく分けて4種類。iPodの選び方としてこれまで、使い方の目的を中心にご紹介してきました。音楽再生だけを目的として登場したiPodも今では、写真や動画が見れたりと進化しています。機能やデザイン、価格など、どこに重点を置くか?それぞれ違いがあります。今回は、これらの選ぶポイントを次のように整理してみます。

写真当初からのiPodのコンセプトをそのまま引き継ぐiPod classic。2モデルあり、160GBなら4万曲もの音楽を収録できる。
写真もっともコンパクトで価格も安いiPod shuffle。ただ、液晶ディスプレイがなく、自由に選曲もできない点には注意。

・動画の再生機能

・無線LAN/ブラウザ機能

・携帯性/バッテリー駆動時間

・価格

 音楽再生だけなく、ビデオも楽しみたい。この場合の選択肢は、液晶ディスプレイ付きのiPod touch、iPod classic、iPod nanoです。画面サイズは、iPod touchが一番大きく3.5インチのワイドスクリーン、次はiPod classicが2.5インチ、iPod nanoが2インチとなります。記憶容量とビデオ再生時間は、iPod classicが圧倒的。80GBと160GBのハードディスクを搭載した2タイプがあり、ビデオ再生の最長時間は、80GBが5時間、160GBが7時間。残りの2機種は、フラッシュメモリーのタイプで、iPod touchが8GBと16GB、iPod nanoは4GBと8GBの各2種類、ビデオ再生の最長時間はいずれも5時間。ビデオ再生の時間についてはメーカーの仕様書にもとづく数値のため、使い方により下回ることもあります。選ぶときの目安としていただくのが良いでしょう。ハードウェアが決まったら、次はソフトウェア。iTunes Storeでは音楽だけではなく、「ミュージックビデオ」も扱っています。プレビューも出来て、気に入れば購入。ダウンロードしたパソコンからiPodに転送すれば、動画を楽しむことができます。また、iPodで再生できる動画データの圧縮符号化方式は、広く普及している「H.246」及び「MPEG4」のため、手持ちのビデオデータを変換すれば、iPodで楽しむことも可能です。動画変換ソフトは、市販ソフトウェアが発売されているほか、フリーウェアでもあるので、オンラインソフトウェアを紹介するウェブサイト「Vector」や「窓の杜」などで探してみるといいでしょう。動画に関連して、もう一つのポイントは無線LAN機能搭載の有無です。iPodの中では、iPod touchに搭載されています。無線LANの利用で、WEBにアクセスできるようになるほか、YouTubeなどの動画投稿サイトへのアクセスも可能になります。ちなみに、WEBブラウズ機能はあるもののメール機能はありません。もちろん、WEBメールを使うという手はありますが……。選ぶポイントの一つとして、画面サイズを優先するならば、やはり大きいほうが見やすいのも確か。動画目的ならiPod touchでしょうか。

 一方、動画や画面サイズの大きさより、携帯性やカラーバリエーションといった部分に重点を置く人も多いでしょう。デザインは好みによりますが、コンパクトさにおいてはiPod shuffleが圧倒的。重さ15グラムと軽量で小さいため、無くしそうと感じるかもしれません。ただ、液晶ディスプレイがないため、動画や写真はもちろん、流れている曲名も視覚的に確認できません。

 あと、携帯機器で気になることは、バッテリーの駆動時間ではないでしょうか。音楽再生の時間は、iPod classicの40時間が最長寿命、反対にiPod shuffleが一番短くて12時間となっています。とはいえ、毎日充電できる環境ならば、12時間あれば十分のようにも思います。他2種類は、iPod touchが22時間、iPod nanoは24時間です。その他、バッテリーの駆動時間も大切ですが、充電にかかる時間にも注目しておくと、いざというときに便利です。ちなみに、iPod touchとiPod nanoは、1.5時間でバッテリー容量の80%、iPod classicとiPod shuffleは、2時間でバッテリー容量の80%を高速充電してくれます。

 最後は価格。いずれも安ければ嬉しいけど、一番安いモデルは、iPod shuffleで9800円、容量は1GBタイプのみ。次は、iPod nanoの4GBモデルで1万7800円から。iPod shuffleの容量と比べ、4倍なのに価格は2倍弱。最安値のモデルではないものの、エントリー向けと言えます。少しでも安く購入したい場合は、AppleStoreの「特別限定販売」コーナーを覗くのも一案です。アップルの店頭商品、返品商品、初期不良品などを修理調整し、新品水準並みの品質にしたアップル認定製品です。新製品同様、1年間の特別保証書も付いて、早い者勝ちの特別価格で販売されています。

 以上、iPodの選び方のポイントを3回にわたり紹介しました。ここの選ぶポイント以外にも、ゲームやカレンダーなどのアプリケーション機能、操作性、音質などチェックすべきポイントはいくつかあります。とはいえ、まずは手に取ってみると、より直感的に気に入る機種が見つかるはずです。ぜひ、お店に行って確かめてみるといいでしょう。

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)
ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

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