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コラム「藤本健のオーディオステーション」

今さら聞けない!音楽配信のキホン再確認

2008年02月15日

 音楽の買い方を大きく変えた音楽配信サービス。メジャー音楽配信サイトの一つ「iTunes Store」は、国内で2005年8月にサービスを開始。約2年半で日本の音楽市場、そして音楽流通を大きく変ぼうさせるきっかけとなりました。今回は「iTunes Store」を中心に、音楽配信サービスで曲の買い方や注意点をまとめてみましょう。

図(1)新曲が中心に紹介されている「iTunes Store」のトップページ、人気曲のランキングも用意されている。
図(2)購入前にはアカウントの登録が必要、支払方法もここで指定できる。
図(3)「iTunes Store」で購入した音楽ファイルを他のパソコンにコピーした場合、「コンピュータの認証」を行うことで再生できるようになる。

 まずは購入する曲の選び方。CDショップと同じように、トップページには「ロック」や「J−Pop」といったジャンル表示や、新曲が並んでいます(1)。ジャンルをたどって探すだけでなく、アーティスト名や曲名を入力してキーワード検索で探したり、その曲を購入したユーザーに人気が高い他曲にリンクが張られていたりと、さまざまな選び方ができることも特徴です。興味のある曲が見つかった場合は、曲の一部を数十秒程度、無料で試聴できるのも嬉しいポイントです。

 購入は1曲単位、CDと同じようにアルバム単位での購入もできます。価格はアーティストや配信レーベルによって多少違うものの、洋楽なら150円前後、邦楽なら200円前後のものがほとんどとなります。このようにアルバムに含まれる曲は1曲単位で購入もできますが、たとえば、12曲含まれる邦楽のアルバムの場合、アルバムで購入すると2400円ではなく2000円。割安に設定されていることもポイントの一つです。CDと比べ安いため、全曲を聴きたいならばアルバムでの購入がお得です。

 実際に音楽を購入するには、支払方法などを含め、ユーザー登録が必要です(2)。支払方法はクレジットカード、前払い方式のプリペイドカード「iTunes Card」もあります。このプリペイドカードは、家電量販店やコンビニで販売しているので、インターネットでのクレジットカード利用に不安があるなら、こちらを用意しておくとよいでしょう。

 購入した音楽のファイル形式は、AACファイルとしてパソコンに保存されます。ファイル形式は意識せず、ダウンロードやiPodに送信できますが、ここで注意ポイントが1点。AACファイルに対応していても、他のデジタルオーディオプレイヤー、たとえば、ソニーのウォークマンシリーズには転送できません。各音楽配信サービスのサイトでは、転送できるデジタルオーディオプレイヤーについて説明があるので、購入前に確認しておきましょう。

 購入した音楽ファイルは、いずれの配信サービスでも「DRM」と呼ばれる著作権保護技術が導入されており、コピーやバックアップの作成に制限がかけられています。音楽配信サイトにより異なり、「iTunes Store」は、再生するパソコンをインターネット経由で認証する必要があります(3)。認証は5台のパソコンで同時に行えるので、リビングのパソコンで購入した音楽をノートパソコンにコピーして聴く、といったことも可能です。音楽のコピーについては、専用のバックアップソフトを使うサービスもあります。OSの再インストールを行うときなどは事前に確認しておきましょう。

 音楽配信の魅力は、CDショップでは見かけないようなマイナーな曲も試聴して選べること。CDでは発売されていない配信限定曲もあるので、試してみてはいかがでしょうか?

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)
ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

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