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コラム「藤本健のオーディオステーション」

騒音カット、快適なヘッドフォンいかが?

2008年03月07日

 デジタルオーディオ、みなさんはどんなシーンでお使いでしょうか?最大のメリットは、コンパクトで持ち歩けること。いろいろなシーンが想像できますが、「通勤・通学の電車」という人は多いと思います。電車の中は走行音や車内アナウンスなど、意外と騒音があるもの。ヘッドフォンで聴く場合でも、騒音が気になってしまいますよね。とはいえ、周囲の音が聴こえないほどにボリュームを上げてしまうと、音が漏れ、逆に自分が周囲の迷惑になってしまいます。また耳を傷める可能性もあります。

写真(1)航空会社にも採用されているBoseの「QuietComfort 2」
写真(2)周囲の騒音を約1/4に低減するノイズキャンセリング機能を搭載したソニーの「ウォークマンS」NW-S718F
写真(3)パナソニックの「D-Snap」SV-SD950Nは「騒音キラー」の名称でノイズキャンセリング機能を搭載

 ボリュームは上げずに、でも周囲の騒音は気にせず音楽に没頭したい。このお互いに反する条件を両立できるヘッドフォンがあります。それが「ノイズキャンセリングヘッドフォン」と呼ばれているものです。

 ノイズキャンセリングヘッドフォンとは、周囲の騒音を低減、正確にいうと、ある程度消してしまうヘッドフォンです。音楽を止めた状態で同ヘッドフォンを装着してみると、周囲の音が完全ではありませんが、かなり小さくなることが分かります。電車内で音楽を聴くときも、ボリュームを必要以上に大きくする必要がなくなります。

 騒音低減の仕組みについて簡単に紹介すると、音は空気の振動、つまり音波によって耳に伝わります。聴きたい音楽も、不要な騒音も、形は違いますがすべて音波です。同ヘッドフォンは、その不要な騒音と逆位相の音波を作り出して加えることで、騒音を小さくしています。同ヘッドフォンの特徴の一つに、外観にマイクを内蔵していることがあります。内蔵マイクは、ヘッドフォンをマイクとして一台二役に使うためではありません。周囲の音を拾って分析し、逆位相の音波を作り出すために搭載されているものです。

 各社さまざまな同ヘッドフォンを発売しています(1)。以前は数万円する製品が多かった同ヘッドフォン。最近では値段も下がり、5000円前後の製品も増えてきました。また標準で同ヘッドフォン付属のデジタルオーディオも発売されています(2)(3)。新しくデジタルオーディオを購入するならば、デジタルオーディオと同ヘッドフォンを個別に購入するより、セット販売のデジタルオーディオを選んだほうが価格的にお得です。使い勝手の面でも、同ヘッドフォンは基本的に電源が必要で、たとえば「ウォークマンS(ソニー)」のようにセット販売のヘッドフォンは、デジタルオーディオから電源を供給できるため、従来通りのヘッドフォンと同じように使えます。ただ、セット販売されているヘッドフォンは、他のAV機器では、ノイズキャンセリング機能は使えないので注意が必要です。

 単品のノイズキャンセリングヘッドフォンは、どの機器とも組み合わせられます。ノイズが無音になるわけではありませんが、気にならないレベルに軽減されます。快適な音楽ライフを楽しみたい方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)
ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

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