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コラム「藤本健のオーディオステーション」

携帯音楽プレーヤーの曲をスピーカーで楽しむ

2008年05月02日

 小さな本体に何百曲、何千曲と膨大な音楽が保存できるデジタルオーディオプレーヤー(以下、デジタルオーディオ)。ヘッドホンで楽しむのもいいですが、スピーカーを使って家族で音楽を聴いたり、居間でゆっくりと音楽を楽しみたい、と考えたことはありませんか? 最近はデジタルオーディオを接続できる便利なAV機器も多く発売されています。今回は手軽な方法から最新のAV機器まで、スピーカーでデジタルオーディオを聞く方法を紹介しましょう。

写真画像1:コンパクトサイズながらも迫力ある音を鳴らすエディロール(ローランドのパソコン向け音楽機器ブランド)のアクティブスピーカー「MA―7A」
写真画像2:iPodシリーズを直接接続できるdockコネクタを備えリモコンも付属するBoseの「SoundDock Portable」、充電式バッテリーを内蔵しているため屋外でも利用できる
写真画像3:パナソニックのデジタルオーディオ「D―snap」シリーズに対応、ドッキングしてD―snapの曲を再生したり、パソコンを使わずにCDから直接D―snapへ曲を転送することもできるパナソニックの「SC―PM670SD」

 まずもっとも手軽なのは、デジタルオーディオのヘッドホン出力端子と、アクティブスピーカーをオーディオケーブルで接続する方法。アクティブスピーカーとは音を鳴らすためのアンプという装置を内蔵しているスピーカーのことです(画像1)。このアクティブスピーカーは、CD/MDプレーヤーといった外部機器から音声信号を入力して鳴らすためのラインイン端子を備えています。ラインイン端子にはデジタルオーディオも接続できますので、オーディオケーブルを用意すればすぐにアクティブスピーカーを使って音楽を楽しむことができます。アクティブスピーカーはコンパクトな製品が多く、手ごろなものでは5000円前後から購入できるため、ベッドサイドで気軽に楽しみたい、といったときにおすすめです。

 またこのオーディオケーブルを使った接続方法は、手持ちのラジカセやミニコンポといったAV機器でも活用できます。ほとんどのラジカセやミニコンポには、アクティブスピーカーと同じように外部機器を接続するためのラインイン端子、またはAUXイン端子が用意されています。この端子を活用してデジタルオーディオを接続すれば、ミニコンポやラジカセのスピーカーでデジタルオーディオの曲を鳴らすことができます。手持ちのAV機器を使うなら、用意するものはオーディオケーブルだけですので、一番お手軽な方法です。

 ひとつ注意してほしいのは、オーディオケーブルの端子形状。デジタルオーディオのヘッドホン端子はステレオミニプラグという端子形状。それに対してAV機器側のラインイン端子またはAUXイン端子は同じステレオミニプラグの場合もありますが、2つの端子に分かれているピンプラグの場合もあります。つなぎたい端子を確認して、それに合った形状のオーディオケーブルを購入しましょう。

 このオーディオケーブルを使った接続は手軽ですが、デジタルオーディオの操作はヘッドホンで聴いているときと同じように、本体を手に持って行う必要があります。スピーカーから離れ、居間のソファでくつろいで聴いている時など、これはちょっと面倒ですね。

 そんな場合には、より便利に使えるスピーカーもあります。それはケーブルを使わずにデジタルオーディオを直接接続できるスピーカー。これはUSBケーブルを接続するところ、iPodシリーズではdockコネクターと呼ばれている端子に直接接続できるタイプです(画像2)。このタイプのスピーカーはコネクターにデジタルオーディオを載せるだけなので、帰宅したらポンと載せて、すぐにスピーカーで音楽が楽しめます。またこのコネクターを通じ、デジタルオーディオの内蔵バッテリーを充電できる製品も多く、そちらの意味でも便利です。

 さらにこのタイプの製品では、デジタルオーディオの操作を離れたところから行えるようにリモコンが付属しているものも多く発売されています。リモコンでできる操作は製品により多少の違いがありますが、再生・停止、ボリュームの上下に加え、曲のスキップなども行えるため、こういった製品を選べばリモコンを活用し、AV機器感覚でデジタルオーディオを使えるでしょう。

 CDもラジオも、そしてデジタルオーディオも、一台の機器で便利に楽しみたいという贅沢(ぜいたく)な人もいるでしょう。そんな人には、デジタルオーディオ対応のAV機器もあります(画像3)。これは先に紹介したデジタルオーディオ対応スピーカーのように、デジタルオーディオを直接接続できるコネクターを備えたミニコンポやラジカセです。CDプレーヤーやラジオを搭載し、さらにデジタルオーディオも付属のリモコンでコントロールしてスピーカーで楽しむことができます。

 このタイプのAV機器には非常に多機能なものもあります。たとえばパソコンを使わずにCDからデジタルオーディオに曲を転送できたり、ハードディスクを内蔵していてCDからMP3などに変換してミニコンポ内に保存できる製品もあります。またインターネット接続機能を備えてインターネットラジオを聴いたり、AV機器で音楽配信サービスが利用できたりするものもあります。デジタルオーディオを活用したいけどパソコンはちょっと苦手、という人にも魅力的です。

 このように、デジタルオーディオをスピーカーで楽しむ方法はいろいろなパターンがあり、それぞれ各メーカーから多くの製品が発売されています。自分の活用スタイルや予算に合わせ、選んでみてはいかがでしょうか。

プロフィール

藤本健(ふじもと・けん)
ライター兼エディター。デジタルオーディオ機器およびDTM関連を中心に雑誌やWebサイトで試用レポートや解説記事などを執筆。「AV Watch」で藤本健の「Digital Audio Laboratory」の連載、「All About」で「DTM・デジタルレコーディング」のガイドを担当。「サウンド圧縮テクニカルガイド 」(BNN新社)、「コンプリートDTMガイド・ブック」(リットーミュージック)など著書も多数ある。

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