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コラム「法林岳之のデジタルトレンド羅針盤」

そろそろ欲しい? ワンセグ対応ケータイ

2007年12月20日

 ここ1〜2年の間で、急速に注目を集めたケータイの機能と言えば、やはり、ワンセグでしょう。1年前には各社あわせて、数機種ほどしか発売されていなかったものが、この冬は新たに登場した各社の新製品を加えると、店頭には20機種以上が並ぶほど、ラインアップが充実してきました。販売台数も2007年夏には1000万台を超え、年内に1500万台の突破が確実と言われています。

写真ワンセグ利用時はヨコ画面に切り替えて視聴できるソフトバンク「AQUOSケータイ920SH」。録画予約やタイムシフト再生にも対応。
写真ワンセグ用のアンテナを本体に内蔵したau「WoooケータイW53H」。有機ELディスプレイの高画質も魅力。

 ワンセグは、地上デジタル放送と同じ周波数を利用し、ケータイをはじめとするモバイル機器を対象に提供されているテレビ放送サービスです。2003年から開始された地上デジタル放送は、2006年12月には全都道府県庁所在地での放送が開始されており、ワンセグもこの地上デジタル放送が受信できるエリアであれば、ほぼ同じように、番組を視聴できます。番組は今のところ、地上デジタル放送と同じ内容のものが放送されていますが、将来的な見直しが検討されています。

 ワンセグ対応ケータイと言えば、よく耳にするのが「ケータイでテレビを見るんだから、パケット通信料がかかるのでは?」という誤解です。しかし、ワンセグはケータイの電波ではなく、家庭用テレビと同じテレビ放送の電波を受信しているため、視聴するだけなら、パケット通信料がかかることはありません。ただ、データ放送も提供されており、そこからケータイサイトに接続すれば、パケット通信料がかかりますし、番組表アプリで最新情報を受信すれば、同じようにパケット通信料がかかります。

 あと、ケータイでテレビを見るとなると、バッテリーの持ちが心配です。従来、販売されていたアナログテレビ放送を受信できるケータイは、連続視聴時間が30分〜1時間程度でした。これに対し、ワンセグはもともと、ケータイなどのモバイル機器で受信することが考慮されたデジタル放送で、エラー訂正機能なども搭載されているため、アナログテレビ放送対応のものより、バッテリーの消費が少なく、ほとんどの機種が2〜3時間以上、長い機種は4時間を超える連続視聴を可能にしています。

 このような特長を持つワンセグですが、ワンセグに対応したケータイなら、どれでも同じというわけではありません。ディスプレイのサイズなども違いますが、実は機能や使い勝手の面でも機種ごとに違いがあります。たとえば、機能面では録画機能やタイムシフト再生などがチェックポイントです。録画機能に対応した機種なら、気になる番組を録画しておき、空き時間などに見るという使い方ができます。録画は視聴中の番組をリアルタイムで録画できるほか、日時やチャンネルを指定しての予約録画、番組表からの予約録画などができます。

 タイムシフト機能はワンセグを視聴中、電話が着信したとき、自動的に一定時間、視聴中の番組をバックグラウンドで録画しておき、通話が終了したら、視聴を中断したところから追いかけ再生をするという機能です。ちなみに、録画した番組データは本体メモリーやメモリーカードに保存できますが、コピー制限がされているため、録画した番組を友だちのワンセグ対応ケータイにコピーすることはできません。専用のユーティリティで、録画した番組をパソコンに移動できる機種もあります。

 録画した番組の再生は通常の再生だけでなく、約1.3倍などでの時短再生などもできますし、なかには盛り上がったシーンだけを抽出して再生する「ハイライト再生」といった機能を搭載する機種もあります。再生時には音が周囲に聞こえてしまうため、公共の場ではステレオイヤホンの利用がおすすめですが、番組によっては字幕も表示されるので、音を消して、字幕を見ながら、番組を楽しむことも可能です。

 ワンセグ対応ケータイでは放送波を受信するため、伸縮式のアンテナが装着されており、ワンセグ視聴時はこれを伸ばして使います。なかには外付けアンテナの接続が必要な機種もあります。最新機種ではアンテナを内蔵し、電波が強い地域であれば、そのまま、ワンセグを視聴できるものもあります。

 ワンセグは今後、ケータイにとって、かつての「カメラ」機能のように、必須機能になりつつあります。この冬、新しいケータイを選ぶのなら、ワンセグ対応ケータイをチェックしてみてはいかがでしょうか。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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