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コラム「法林岳之のデジタルトレンド羅針盤」

子どもたちを守る携帯電話のフィルタリングサービス

2008年01月31日

 今や私たちの生活に欠かすことができない携帯電話。国内では契約数が1億を突破し、社会人だけでなく、シニア層や学生など、幅広い年齢層の人たちに利用されるほど、普及しました。最近では、中学生以下の子どもたちが携帯電話を持つことも珍しくないと言われています。今回は子どもたちの携帯電話利用について、紹介しましょう。

 携帯電話はその名の通り、持ち運びができる電話です。電波の届く範囲であれば、いつでもどこでも連絡を取ることができます。学習塾や習い事などで出かける子どもたちに携帯電話を持たせ、帰宅時に連絡をさせたり、GPSによる位置情報サービスを利用して、お子さんの位置を確認するといった使い方をする親御さんも多いようです。

 しかし、携帯電話は通話やメールができるだけでなく、インターネットにも接続でき、サイトを閲覧したり、コンテンツをダウンロードするといった使い方もできます。大人にとっては便利な機能のひとつですが、子どもたちの利用については、少し不安が残ります。なぜなら、携帯電話のサイトにもパソコンで利用するインターネットと同じように、青少年に好ましくない出会い系サイトやアダルトサイトなどがあるためです。子どもたちがそういったサイトを閲覧できてしまったり、何らかのトラブルや犯罪に巻き込まれてしまう危険性があります。パソコンであれば、親御さんといっしょに使うようにするなどの対処ができますが、携帯電話は外出先など、親の目の届かないところで使うことがあるため、十分に管理できない可能性があるわけです。

 そこで、各事業者では子どもたちが安全にサイトを利用できるように、閲覧できるサイトを制限する「フィルタリングサービス」を提供してきました。しかし、フィルタリングサービスが十分に認知されておらず、依然として、子どもたちが犯罪に巻き込まれるケースが多発しているため、昨年12月、総務省はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコムの各事業者と電気通信事業者協会に対し、有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の利用をさらに促進することを要請しました。今回の要請では、契約者が18歳未満の場合、原則として、フィルタリングサービスを適用し、親権者の依頼がない限り、解除できないように要請しています。この要請を受け、4社は今春から未成年者や18歳未満のユーザーの新規契約者に対し、フィルタリングサービスの適用を開始し、年内には既存の契約者に対しても同様のフィルタリングサービスを順次、適用することを発表しています。

 フィルタリングサービスには、各事業者の公式サイト内で青少年に問題のないコンテンツのみを閲覧できるもの、一般サイトを一律的に閲覧できなくするもの、一般サイトの有害サイトの閲覧を制限するものなど、複数のサービスがあります。いずれのフィルタリングサービスも無料で提供されており、各社の公式サイトや系列店などで申し込みができます。逆に、フィルタリングサービスの適用を解除するには、親権者の同意書を用意し、系列店で手続きをする必要があります。

 毎年、2月と3月は新入学のシーズンでもあり、中学生や高校生が初めてケータイを購入することが多い時期だと言われています。もし、お子さんにケータイを持たせるのであれば、契約をする際、各社のフィルタリングサービスの内容確認することをおすすめします。また、フィルタリングサービスの適用でサイトの閲覧は制限できますが、すべてをフィルタリングサービス任せにするのではなく、携帯電話の使い方について、きちんとお子さんと話し合うことも大切です。

プロフィール

法林岳之(ほうりん・たかゆき)
ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。

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