現在位置:asahi.com>デジタル>法林岳之のデジタルトレンド羅針盤> 記事 インターネットを安全に使うには―Part.22008年02月14日 インターネットは便利なものです。さまざまな情報が閲覧できるだけでなく、インターネットのしくみを利用したサービスも数多く提供されています。前回はインターネットを安全に使うための方法として、OSなどのソフトウェアを更新すること、Windows95/98/Meなどの古いOSのパソコンの利用はセキュリティ上のリスクが伴うことを解説しました。今回はインターネットを安全に使う上で、もう一つの重要な対策である「ウイルス対策」について、説明しましょう。
ウイルスはパソコン上で動作する悪意を持って作られたプログラムなどのことで、さまざまな経路で感染する危険性があります。ひと昔前はフロッピーディスク(最近はほとんど使いませんが……)などの記憶媒体を経由して、感染するケースが多かったのですが、現在はインターネット経由でのウイルス感染がもっとも多いと言われています。コンピュータウイルスは人間が感染する風邪などのウイルスと同じように、ひとつの個体が感染すると、他の個体に伝染させるものがあります。インターネットに常時接続しているブロードバンド環境が普及したこともあり、ウイルスに感染すると、一気に感染を拡大してしまう危険性があります。 インターネット経由でのウイルス感染には、いろいろなパターンがあります。もっともよく知られているのはメールです。受信したHTML形式のメールを表示したり、メールに添付されていたファイルを開いたら、ウイルスに感染してしまったという話を聞いたことがある人も多いでしょう。 また、最近ではメール以上に感染が増えてきているのがホームページの閲覧です。ホームページにはいろいろな処理を実行するためのプログラムが組み込まれていることがありますが、ウイルスが仕込まれていて、ホームページを閲覧するだけで、ウイルスに感染してしまうこともあります。「一般の企業のホームページなどを見ている分には平気だろう」と考えてしまいがちですが、そういったホームページが改ざんされていて、ウイルスが仕込まれていたというケースもあるので、十分に注意する必要があります。 こうしたウイルスからパソコンを守るために利用するのが「ウイルス対策ソフト」です。ウイルス対策ソフトでは送受信されるメールだけでなく、ホームページを閲覧しているときのデータなどもリアルタイムでチェックすることにより、パソコンをウイルス感染から守ることができます。ウイルス対策機能に加え、ファイアウォールなどのセキュリティ機能を強化した統合型のセキュリティ対策ソフトも販売されています。 現在、販売されているパソコンには、出荷時にウイルス対策ソフトがインストールされていますが、ウイルス対策ソフトが作られたときよりも後に登場した最新のウイルスに対抗できない可能性があります。そこで、ウイルス対策ソフトでは「定義ファイル」や「パターンファイル」と呼ばれるデータを更新することで、最新のウイルスに対抗できるようにしています。ウイルス対策ソフトの定義ファイルは、インターネットに接続されていれば、各ソフトのアップデート機能により自動的に更新されますが、ときどき、自分自身でアップデート機能を実行してみることもおすすめします。 ただし、ウイルス対策ソフトの定義ファイル更新は、ウイルス対策ソフトを購入後、一定期間しか利用できないので、注意が必要です。 たとえば、パソコンの出荷時にインストールされているものなら90日間や1年間、パッケージとして販売されているものなら、1〜3年間といった具合いです。利用期間が経過した後は、各ソフトウェアベンダーのホームページで利用期間の契約を更新するか、他のウイルス対策ソフトを購入して、新たにインストールします。ちなみに、ウイルス対策ソフトの定義ファイルの契約更新料は、1年間で3000〜5000円程度です。最近では各ソフトウェアベンダー間の競争が進んだことにより、1つの契約で最大3台のパソコンまでインストールできるウイルス対策ソフトも登場しています。家族で複数のパソコンを利用しているときに便利です。 ウイルス対策は、パソコンでインターネットを安全に利用する上で、OSなどのソフトウェア更新と並び、とても重要なものです。クルマに例えるなら、ソフトウェアの更新は車検や点検、ウイルス対策ソフトは自動車保険に相当するものと言えるでしょう。「自分は大丈夫だろう」とばかりに、ウイルス対策ソフトが期限切れのまま使っていると、気がつかないうちにウイルスに感染し、周囲の人にもたいへんな迷惑を掛けてしまうかもしれません。正しい知識を得て、安全にインターネットを使うようにしましょう。 プロフィール
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