現在位置:asahi.com>デジタル>法林岳之のデジタルトレンド羅針盤> 記事 インターネットを安全に使うには―Part.32008年02月26日 国内のインターネットは現在、高速大容量の通信が可能なブロードバンド対応サービスが主流となっています。今回は、ブロードバンド対応インターネットに接続するときに欠かせない「ルーター」という機器について、説明します。
インターネットが普及し始めた当時、多くの人は電話回線からダイヤルアップで接続していましたが、ブロードバンド対応のインターネットでは常にインターネットに接続したままの状態になるため、いつでも好きなだけ、インターネットを利用できるようになりました。その一方で、常時、インターネットに接続された状態であるがゆえのリスクも増えています。 たとえば、パソコンがインターネットに常時接続され、いつでも利用できるということは、裏を返せば、インターネット側から見ても常にパソコンが接続された状態になります。そのため、悪意のあるユーザーが攻撃を仕掛けたり、侵入を試みたりすることがやりやすくなってしまいます。インターネットには接続されている膨大な数のコンピューターが接続されていて、自分のパソコンが狙われることはないと考えるかもしれませんが、OSなどのソフトウェアの不具合が修正されていないパソコンをインターネットに直接、接続したとき、わずか数分で外部からの侵入を受けたという例も報告されています。 通常、ブロードバンド対応のインターネットでは、ADSL接続サービスならADSLモデム、FTTH(光ファイバー)ならONU(光回線終端装置)を回線に接続します。これらの機器に直接、パソコンを接続すれば、インターネットを利用できますが、このままでは前述のような攻撃や侵入のリスクを負うことになります。そこで、ADSLモデムやONUに「ルーター」と呼ばれる機器を接続し、ルーターを介して、パソコンをつなぐようにします。 ルーターは元々、複数のネットワークを接続するための機器で、インターネットでは広く利用されています。一般ユーザー向けに販売されている製品には、IPアドレス変換機能などが搭載されており、これが簡易的なファイアウォールの役割を果たし、インターネットからの攻撃や侵入に対抗できるようになります。 もし、自宅などのブロードバンド対応のインターネット環境で、ルーターを利用していないときは、安全にインターネットを使うために、市販のルーターの利用をおすすめします。ルーターにはいろいろな種類がありますが、最近では無線LAN機能が搭載された製品が人気を集めています。 ただし、市販のルーターが不要なこともあります。ADSLモデムやONUは、通常、プロバイダーや接続事業者からレンタルしたり、購入しますが、これらの機器にルーター機能が搭載されていることもあります。このようなときは、特に支障がない限り、ADSLモデムやONUに搭載されているルーター機能を利用します。市販のルーターを購入してきて、複数のルーターをつないでもメリットがないばかりか、場合によっては正しい通信ができなくなることもあるので、注意が必要です。ADSLモデムやONUにルーター機能が搭載されているかどうかは、取扱説明書を確認するか、プロバイダー各社や接続事業者のサポート窓口に問い合わせてみてください。 また、無線LAN機能などを利用するため、市販のルーターを使いたいときは、プロバイダーや接続事業者から提供されているADSLモデムやONUのルーター機能をOFFにして、市販の無線LAN対応ルーターを利用します。ADSLモデムやONUによっては、ルーター機能をOFFにできないこともあるので、その場合は市販の無線LAN対応ルーター側のルーター機能をOFFにして、無線LANアクセスポイントとして、利用します。 ルーターはブロードバンド対応インターネットに接続するときのゲートウェイ(入り口)に相当する機器になります。信頼できる機器を使い、安心して、インターネットを利用できるようにしましょう。 プロフィール
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