2008年5月15日
画面1:Windows Vistaではディスプレーを接続すると、自動的に認識され、表示モードを選ぶことができる
アイ・オー・データ機器「USB―RGB/D」など、USBポートに接続する外付けグラフィックアダプターを利用すれば、DVI出力も可能
パソコンを快適に使うには、画面の広さは重要です。できることなら、大きなディスプレーに表示して使いたいところです。今回はノートパソコンで画面をもっと広く使う方法について、紹介しましょう。
Windows(ウィンドウズ)をはじめとするOSでは、パソコンを起動したときに表示される画面全体のスペースのことを「デスクトップ」と呼んでいます。自分が何かの作業をするときの「机の上」を意味しています。パソコンで文書を作成したり、インターネットに接続して、Webページを見るときなどは、アプリケーションを起動し、机の上に文書を広げて、作業をするというイメージになります。Windowsはその名の通り、デスクトップにいくつものウインドー(Window)を表示して、複数のアプリケーションを切り替えながら使えるため、本物の机の上よりも効率良く、デスクトップのスペースを有効に活用できます。
ただ、Webページを見ながら、文書を作成するときなど、もっと画面を広く使いたいことがあります。ディスプレーが独立したデスクトップパソコンであれば、より大きなディスプレーに買い替えることができますが、ディスプレーが本体に内蔵されたノートパソコンや一体型パソコンでは、そうもいきません。
そこで活用したいのがノートパソコンのマルチディスプレー機能です。現在、販売されているほとんどのノートパソコンには、ディスプレーを接続するための外部ディスプレー端子が装備されています。ここに市販のディスプレーを接続して、利用するわけです。
マルチディスプレーは比較的、古くからサポートされてきた機能のひとつですが、大きく分けて、2つの表示モードが用意されています。ひとつはパソコン本体と同じ内容を表示するモード、もうひとつはパソコン本体のデスクトップを拡張するように表示するモードです。前者は「クローンモード」や「ミラーリング」と呼ばれる表示モードで、パソコンでプレゼンテーションをするときなどに利用します。後者は「拡張モード」や「マルチディスプレー」と呼ばれています。株取引などに利用するパソコンで、複数のディスプレーを並べ、いろいろなチャートや情報を表示させているところを見かけますが、あれと同じ使い方ができるわけです。マルチディスプレーはどちらかと言えば、デスクトップパソコンでの利用が多かったのですが、最近では20インチ以上のディスプレーが実売価格で約5万円以下で購入できるなど、価格もかなり手頃になってきたこともあり、ノートパソコンに外付けディスプレーを接続して利用する人も増えつつあるようです。
通常、ノートパソコンに装備されている外部ディスプレー端子は、アナログRGB出力なので、外部にディスプレーを接続するときはアナログRGB入力に対応したディスプレーが必要になります。OSや搭載されているグラフィックアダプターの機能にもよりますが、Windows Vistaでは外部ディスプレー端子にディスプレーを接続すると、自動的に外付けディスプレーが認識され、表示モードを選ぶことができます(画面1)。拡張モードでは2つめのディスプレー(セカンダリ)を1つめのディスプレー(プライマリ)の左右どちらに置くのかが設定できます。ノートパソコンのどちら側へディスプレーを置くのかに合わせて、位置を変更しましょう。外部ディスプレーに表示できる解像度は、搭載されているグラフィックアダプターの仕様やディスプレーが対応している解像度によって決まります。
ノートパソコンに外部ディスプレー端子が装備されていなかったり、購入したディスプレーがデジタル方式のDVI入力にしか対応していないときは、USBポートに接続する外付けタイプのグラフィックアダプターを利用することも可能です。実売価格が1万円〜1万5000円程度なので、少し値が張る印象もありますが、使わなくなったパソコンのディスプレーが余っているようなときは、これらの周辺機器を利用するのも手でしょう。

ITジャーナリスト。パソコンや携帯電話など、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。携帯電話関連では業界No.1サイト「ケータイ Watch」にも連載中。「できるWindows Vista」「できる入門 今日からはじめるパソコン Windows Vista 対応」(インプレス刊)など著書も多数。ホームページはPC用の他、各ケータイに対応。