エルピーダメモリは8月末から欧州で出ている「エルピーダが技術提携先のDRAMメーカーの独キマンダを買収するのでは」との観測を否定した。安達隆郎取締役は「これだけ資金流出している企業を買収するのは厳しい」とし、当初の方針通り、提携を次世代DRAMのプロセス開発に限定する考えを強調した。
エルピーダの坂本幸雄社長は4月にキマンダとの技術提携を発表した当初から「財務的な支援は実施しない」と明言。技術開発に限る意向を示していた。
キマンダはDRAM市況の低迷を受け、07年10月―08年6月の3四半期累計決算で、売上高13億900万ユーロに対し、純損益段階で14億8100万ユーロの赤字を計上。赤字が売上高を上回り経営が危機的状況に陥っている。こうした状況で欧州株式市場ではエルピーダがキマンダ株式を取得するとの憶測が流れ、キマンダの親会社のインフィニオン・テクノロジーズの株価が上昇するなどの影響が出ていた。