2008年7月21日
遠く離れて暮らす祖父母に、孫の姿を見せたいというのは多くの人の願い。デジカメで撮影した写真をネット経由で送るという人は、いまや少なくないでしょう。でもどうせなら、ビデオを使って声や動く様子も送りたいもの。ビデオを送るのは従来はとても困難でしたが、ユーチューブなどの「動画共有サービス」の登場で、比較的簡単にそれができるようになっています。
■遠く離れた祖父母にも
デジカメの写真は簡単にメールで送れるのに、動画は送るのが難しいものです。写真の場合は大きくとも数メガバイトまでで、メールで送っても問題がないのですが、動画はその数十倍になることも多く、送信できない場合がほとんどだからです。
しかし、ここで発想を変えてみましょう。直接送ることができないなら、「どこかにおいてあるものを見に行ってもらう」形にすればどうでしょう?
そこで使うのが、最近広がり始めた「動画共有サービス」です。動画をサービス側に転送(アップロード)し、それをウェブ経由で見てもらうもので、「ユーチューブ」や「ニコニコ動画」などが有名です。パソコンさえあれば、特別なソフトなどを用意することなく、簡単に見られるのが最大の特徴です。
とはいえ、動画共有サービスにプライベートな家族の映像を公開するのは、ちょっと抵抗がある場合が多いのではないでしょうか。通常この種のサービスは、不特定多数の人に動画を見てもらうことを前提としているためです。
しかし一方で、ソニーが運営する「eyeVio(アイビオ)」やユーチューブなどでは「特定の人にだけ見せる」という条件で映像を公開することもできます。「祖父母にだけ動画を見せたい」といった使い方ももちろんできるわけです。
動画共有までの流れは、図のようなものとなります。動画というとハードルが高い印象がありますが、実はそんなに複雑な手順は必要ありません。
■見せたい人にだけ見せる
何より重要なのは、「どんな機器で」「どのように動画を撮影するか」ということです。
動画というと、すぐに思いつくのは「家庭用ビデオカメラ」でしょう。ところが動画共有サービスを利用する場合、家庭用ビデオカメラはちょっと大変です。特に、現在もっとも普及しているDVテープ方式ビデオカメラの場合、パソコン側に取り込み用の機器と編集ソフトが必要になる上、取り込み作業にも時間がかかるためです。
普及が始まったDVDやHDD、メモリーカードを使ったビデオカメラの場合なら、取り込みにかかる時間は短く、手間も軽減されます。しかし、動画共有サービスに映像を送信できるように映像の形式を変換したり編集したりするには、やはり編集ソフトが必要。ただし最近は、カメラにソフトが付属する場合も増えています。
お勧めは、デジカメの「動画機能」で映像を撮影することです。オマケ的なイメージをもっている人も少なくないようですが、その能力はすでに一昔前のビデオカメラ以上。動画共有向けの映像ならば十分です。もともとパソコンで扱いやすい形式で記録されているため、そのまま加工せず動画共有サービスにアップロードできます。
携帯電話の動画機能の場合にも、おなじようなことがいえます。ただし、携帯電話の動画機能で使われている映像の記録形式は、パソコン付属の動画編集ソフトでは編集が難しいのが欠点。別途、編集ソフトの購入が必要になります。
もっとも携帯電話の場合は、パソコンを使わずに、直接映像をアップロードすることも可能です。どこでも簡単にできるのが魅力ですが、データ通信料が高額になりやすいため、「パケット定額制」の料金プランを利用していない人にはお勧めできません。
映像ファイルの準備ができれば、次はいよいよ動画共有サービスを選んでアップロードし、祖父母に見てもらうことになります。その具体的な手順などについては、次回でくわしく解説します。(ライター 西田宗千佳)